A:もちろん、不動産投資にはリスクがあります。最大のリスクは、空き家リスクです。したがって、相続対策で購入する不動産は、空き家リスクができるだけ少ない東京23区内の物件や駅から近い物件等の立地の良い物件を選ぶことが重要です。
次のリスクは、家賃下落リスクです。賃貸物件は年数が経つと賃貸料も値下がりします。したがって、不動産投資を行う際には、ある程度の値下げは見込んで計画を立てることが重要です。現在の家賃で借入金の返済がギリギリなような計画を立ててしまうと将来家賃が下がってきた時に、返済が出来なくなってしまいます。不動産投資の計画を立てる際には、将来の家賃の値下げを見込んで計画を立て、家賃が下がってきた時でも問題なく借入金の返済が出来るようにしておく必要があります。
もう一つのリスクは、多額な修繕費が掛かるリスクです。築20年ぐらいの物件で今まで一度も大規模修繕を行っていない物件などは、購入直後に大規模な修繕が発生する可能性があります。これを防ぐためには、購入する物件の過去の修繕履歴なども確認した方が良いでしょう。行うべき修繕が行われていない物件を購入する場合などは、購入金額を修繕費の分値引いてもらい、その値引き分で修繕を行うなどの工夫が必要になります。
以上述べたように不動産投資は確かにリスクはありますが、どのリスクもある程度見込めるリスクですので、計画を立てる際にこれらのリスクを事前に十分に検討し対策をとっておくことが重要です。
当事務所では、このような物件の選定および計画の策定について、これらのリスクをきちんと考慮した計画を作成しますので、ぜひお気軽に相談していただければと思います。