相続時精算課税は、相続発生時に、相続税の計算に組み込まれるので、トータルすると相続税が安くなるわけではありません。
しかし、次のような場合には、相続税や所得税の節約につながる場合がありますので、活用を検討して良いでしょう。
1.相続税がかからない場合
相続税がかからない場合には、いつ贈与をしても相続税に影響はないので、早く贈与をした方が良いでしょう。
2.今後、値上がりが予想される財産の贈与
財産が値上がりしても相続時精算課税では、贈与時の金額で評価されるので、このような財産は相続時精算課税が有利になります。
相続時精算課税を検討する場合には、このように全体的に考えて、損得を計算する必要があります。